水琴窟の庭(南あわじ市賀集)
2005年9月18日
「水琴窟を据えたい」というのが施主様のまず第一の希望でした。水琴窟というと竹筒を耳に当てて音を聞く様子を時々テレビでやってたりします。10年ほど前に別の家の庭の工事で既製品(置くだけでOK)の水琴窟を設置したことがあったのですが、今回はネットなどで仕組みを調べて自作しました。夜の静かな時間帯になると縁側(写真の左手前)に座ってても音が聞こえます!音色もなかなかいい感じで施主様にも気に入っていただけたようです。
ちょっと変わった灯篭とつくばいは施主様の友人の彫石家のところから持ってきました。水琴窟は灯篭の右のつくばいの前池の下に埋めて設置されています。
飛び石とつたいは昔の家の基礎石と水琴窟を埋める穴を掘った時に出てきた石でつくりました。
砂利石は大磯。竹垣はみす垣。メインの樹木にワビスケ。落ち着いた上品な感じになるように材料を選んでいます。
施主様は骨董品の収集など文化的な活動をされている方で、いろんな話を伺いながら楽しく仕事をさせてもらいました。こちらには写真がないのですが友人の工務店が仕事をした屋敷のリフォームは見学者がしばらく絶えなかったそうです。私も嫁と一緒に見せていただきましたが、感動的にすごいです。
↓庭の着手前の様子です。