淡路の伝統的木造住宅の前庭(南あわじ市榎列)⇒

2008年2月27日

榎列06-03
 淡路の伝統的な木造の屋敷の前庭です。
 敷地の奥に車を入れるために写真手前の部分はそのまま土の状態で残してあります。農家の家ではよくある空間のとり方で、この手前の部分は通路です。
 昔は庭に築山を作るために高く盛り土をしていました。そしてこの通路の部分と庭との境は土止めに腰の高さくらいの崩れ石積みにすることが多かったのですが、最近はこうした作りの庭はちょっと仰々しいと思う人が増えてきたように感じます。この庭でも打ち合わせの際そうしたお客様からお話があったので、ごく低く土を盛ってやわらかい・やさしい感じの庭にしました。そしてこの写真の向きの側でも自然な勾配でそのまま下ろしてくるようにしています。
 本来は、こうした庭は座敷~くつ脱ぎ石に座って見るように作るものですが、実際の生活においては上の写真のような目線で見る(他人に見られる)ことも多いです。通路の土の部分に庭が自然にとけていくように、こちら側から見ても同じく「やさしい庭」として見られるようにしました。
 この位置からでも庭に迎えられているような印象になっているかと思います。
榎列06-04
 庭の中側はオーソドックスな作りに。飛び石の途中に延べ石を並べて変化をつけました。
 砂利敷きは自然な色合いの小粒の錆砂利です。錆砂利の下には防草シートを敷いて雑草を抑制しています。
 雨に濡れた庭石が落ち着いた雰囲気を作ってくれています。

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